オリコンランキングのクオリティ

IT企業勤務者、24.4%が年収【300〜400万円未満】
http://career-cdn.oricon.co.jp/news/40293/

内容はともかく、アンケート調査にしては同じ割合の項目が妙に多いのが気になりました。40代の結果がどう見ても2.5%きざみ。ということは、40代の人は 100 / 2.5 = 40人 ですな。

ついでに他も類推できないかなと思ったところ、男性の結果の割合がどれも1の位と1/10の位が同じか1だけ多い。しかも多くなるのは1の位が5より大きいときだけ。となると、1/100の位を四捨五入している可能性が高い。40代がせいぜい40人であるとなると10位の1.1%は1人であると考えられるので、これに近い値は 100 / 90 = 1.111...。これで計算すると他の順位も合うので、男性の数は90人でしょう。

おそらく女性の数は男性より少ないはず。となると、6位の1.4%は1人ということで問題なし。まぁ、7位以降が0.0%な上に6位も2つあるんだから間違いないでしょう。1.4%ではあるものの、でも四捨五入してるから1.35以上1.45未満。68〜74人の間。次に5位の2.7%を2人と考えると1.35以上1.375未満。73〜74人に絞られた。あとは他の順位の割合に当てはめて計算すると、女性の数は74人で確定。

つまりこの調査は 90 + 74 = 164人に対して行われたアンケートなのでした。オリコンのランキングってちょくちょくニュースになりますが、せいぜいこの程度の母集団なんですね。

結論。調査人数を書かない統計値にどれだけの価値があるのか。それが少ないのならなおさら。