華氏911

行った病院はみなとみらい地区にあるので、帰りにワールドポーターズワーナーマイカルシネマズで「華氏911」を観てきました(原題は「FAHRENHEIT 9/11」スラッシュが入るっぽい)。平日だから人がいないだろうと思っていたんですが、お子様にとっては今日はまだ夏休みなんですねぇ。大混雑でした。今やっている子供向け映画と言うと、「NARUTO」と「ハリーポッター」と「ポケモン」と「シュレック」。どれも完売の回があったりして、かなりの盛況ぶりです。といっても、シネコンは場所によって座席数が全然違うので何とも言えませんが。不思議だったのは、チケット窓口の行列に並んでいるのに観る映画がまだ決まってないという人が結構いたこと。そういうもんなんですかね?。
そんな中、「華氏911」は一番大きなスクリーンが割り当てられていて、私が観た回は完売ではなかったものの、ほぼ満席でした。素直な感想はと言いますと、映画としてみた場合、「ボウリング・フォー・コロンバイン」の方が面白かったかなと。あれはいろいろ行動してますからね。今回のは「ブッシュとオイルマネーの解説」に終始している感じで、字幕を追うだけでも結構大変でした(病院での検査用の目薬が残ってて見にくかったのもあるんですが…)。
戦争でもないのに荒廃したアメリカの地方都市で仕方なく軍隊に入る若者たち、ホワイトハウス前での反戦活動を「あれは芝居だ」と決めつけるブッシュの支持者らしき人、ガムをくちゃくちゃ言わせながらブッシュ支持を訴えるブリトニー・スピアーズ(笑)、戦争利権に群がる人たち、気になるところはいろいろあったんですが、やはりイラク戦争で息子を失った人の話は涙なくしては見られないです。日本ではなぜか反戦活動がプロ市民や怪しい団体と繋がったり、妙に攻撃的だったりすることが多いので声高には主張したくないんですが、やっぱり戦争はダメですな(陳腐な表現ですいません(苦笑))。ブッシュですら、自分が利益を得られない戦争はしないわけですから。
さて、アメリカ人なら次期大統領選でブッシュを落選させるという選択肢があるんですが、日本人である我々は一体どうすればいいのか?。小泉首相を引きずり降ろしたくらいじゃ状況は変わらないでしょう。日本とアメリカの関係を根本から変えられる人が出てこない限り、我々に選択肢というのはないのかもしれない。ただ、もしアメリカとの蜜月に終止符を打つような政権ができた場合、経済的打撃がかなりのものになることが予想されるわけで、これはこれで困る。イラク戦争アメリカを支持した人の多くは、戦争には反対したいけど、そんな理由で支持せざるを得なかったんだと思いたい。
結局、アメリカの動向に左右されてしまう日本。何を選択してもイバラの道。これはちょっとくやしい。