やりたいゲームがない

Dr.森川の人間風車 #853 壁
http://www.muumuu.com/members/morikawa/index.htm
最新版でなくなったときはこちら。
http://www.muumuu.com/members/morikawa/0853.htm
ちなみに、森川氏は「がんばれ森川君2号」「ジャンピングフラッシュ」「くまうた」等の開発者。

Q:ゲームは好きですか?
A:はい、好きです。
Q:今、何かゲームをやっていますか?
A:いいえ、やっていません。
Q:それはなぜですか?
A:時間がないからです。
  やりたいゲームがないからです。
と答える潜在的なユーザーってのは、
絶対に多いはずだ。
この層になんとかして届けたい。
なんとかして遊んでほしい。

私もそう思います。いわゆるファミコン世代の人に多いんじゃないでしょうか。しかし、時間がない=短時間で遊べるゲームを求めているかというと、そういうわけでもないような気がします。短時間で繰り返し遊ぶというスタイルになると思うんですが、繰り返し遊ぶには、それだけ多くの目標がゲーム内にあるか、自分だけの目標を立てる必要があります。でも、目標が多くなると面倒くさい感じがしたり、多いといっても似たような目標だったりするし、個人的な目標はあやういというか、何かのきっかけでふと喪失感に苛まれてしまいます(自分一人がそれに価値を感じなくなった時点で意味がなくなる)。
実は解決策はすでにあって、ネットゲーはプレイヤーの数だけ世界が出来るので、いろんな目標が設定できるし、その目標を多人数で共有できます。でも、ネットゲー(特にMMORPG系)はゲームシステムじゃなくてプレイヤー同士のお付き合いという面で面倒くさかったり、プレイ時間が長くなりがち。もっとプレイヤー間のつながりがゆるい(薄いわけではない)ネットワークコミュニケーションができれば、面白いのかも。時間を共有せずに世界を共有できるようなものがあるといい。インターネットはメール→掲示板→チャットのように進化するごとにリアルタイム性が増してきたわけですけど、ネットゲーはなぜか最初からリアルタイムなんですよね。もっとメール的なコミュニケーションを持ったネットゲーなら、我々にもできるような気がします。「どうぶつの森」がそれに近いところにあるんですが、どうかなと。
そんな私は、この前「まわるメイドインワリオ」のミニゲーム「ブレイクショット」で1時間ほど遊んでしまいました…。本当にビリヤードのブレイクショットをするだけのゲーム。ボールがぶつかり合うのを見てると和むんだよなー。こういう物理的な動きを客観的に見る(定点カメラでの覗き見に近い)ということにも何かありそうな気がするんだけど。もう一例をあげると、グランツーリスモはつまらないゲームだとは思いますが(つまらないというか辛い)、リプレイを見るのは好きです。他のレースゲームだと無視されるような細かな挙動も再現できているところに魅力を感じます。
とりあえず、森川氏の次回作に期待しましょう。「くまうた」はかなり微妙だったけど…。私ももうちょっと考えますかね。でも、そこまでしてゲームで遊びたい人たちというのも、客観的に見ると妙だな(笑)。