今後は…

さて、今後どうなるかという話。仮にも19,800円×16万台=316.8億円の売り上げが出た製品ですから、そう簡単に「不良品でした」と言うわけにはいきません。かつての「千と千尋の神隠し」のDVDはどう客観的に見ても不良品(赤い)でしたが、4,800円×550万本=264億円が飛ぶ事を考えると、「不良品でした」とは言えなかったわけです。これに関して行われていた裁判は和解したんですが、最終的に赤いのは不具合ではなくそういう色のDVDだという主張は譲りませんでした。一言でも不良品と言ってしまうと、良品を提供する責任が生まれてしまうので。話を戻すと、PSPの場合は316.8億円のマイナスだけでなく、交換となるとさらに316.8億円が飛んでいき、サポートに多額の費用がかかります。となると、やはり不良品とは言わないでしょうね。言っちゃうと、SCEが傾きかねません。
ほぼすべてのメディアが初期不良について触れていないことから分かるように、いろんなしがらみによりなかなか特定の企業にマイナスになる記事は書けないものです。ゲーム雑誌はSCE(任天堂とかもそうだけど)に依存しすぎているので、SCEから何らかの発表がない限りは動きません。あるとしたら、まず週刊誌。しかも下品な方の(笑)。うまくいけばそこで終わります。ここからゲームに熱心な人以外にも知られるところになって、話が大きくなれば一般紙に取り上げられて、そこでSCEがなんらかの手を打つという感じでしょうか。それでも、さすがに全数交換ほどの不良だとは思えないので(ボタンの件は誠意がないと思うけど、不良とは言い難い)、普通に個別交換という形で落ち着くんじゃないでしょうか。出荷数は相変わらず少なそうなので、しばらく混乱は続くと思いますが。個人的には、ボタン部分の設計がまともなものにならない限りは買う気はしないですね…。横幅が多少大きくなってもいいのに。とはいえ、その間にリッジレーサーズPS2で出たりなんかしたらまず買わないな(笑)。っていうか、PS2で出して欲しい…。