パートタイマー秋子

仕事が終わったので、土曜日から10連休を頂いております。本当は年末年始に休みたかったんですが、強制的に今の時期に取らされてしまったので正直暇です。なので、友人に暇そうにしていることをアピールしたところ(笑)、芝居に誘ってもらえたので見に行ってきました。

劇団青年座「パートタイマー秋子」
http://www.seinenza.com/performance/181/

舞台はスーパーマーケットの休憩室で、以前問題になった「偽装表示」と、各人が生きていく上でかかえざるを得なくなってしまった「嘘」をからめて軽妙に描いたストーリーです。
とにかく脚本が秀逸。こういった世相を反映させたお話だと、世間に流されない主人公なりお手本となる人がいたりして、観客はその人に自分を投影して「自分は違うから」とある意味安心して見ていくわけですが、このお話の登場人物は全員流されまくり。なので結構目を背けたくなるシーンが多いんですが(テレビなら絶対にチャンネル変えてます(笑))、そこは舞台という特性と、笑いでカバーしている感じです。それもあって、最後の最後まで展開が読めず、全く飽きさせませんでした。最後は観客に問いかけるタイプの終わり方なんですが、主人公もその問題から解放されずに戦っていかなければならず、投げっぱなしではないので嫌みがありませんでした。
主演は高畑淳子。あまり彼女の舞台やドラマは見たことないんですが、お上品な元主婦役が非常にマッチしていました。もう一人のキーマンである山本龍二はちょっと構え過ぎだったかな?。リストラされた男性にしてはちょっとパワーがありすぎるというか。
下北沢の本多劇場での公演は終了しましたが、まだ山梨や神奈川での公演が残っているそうで、観劇にに慣れてない方にもぜひお勧めさせて頂きます。私も慣れてないですが、楽しめました。ちょっとチケットが高いですけどね…(一般5,000円)。